コンサルティング事例

新しい役職登用制度の設計と導入

依頼の経緯

当社の提携弁護士からの紹介案件。F社は業績不振により再生計画を推し進めているところ、人事面においては管理職のマネジメント能力の欠如が懸念点として挙げられており、これを改善するための方策について検討してほしいとの依頼によるもの。

コンサルティング内容

(1)現行制度の問題点の洗い出しと改善策の検討

F社とヒアリングをした結果、管理職のマネジメント能力が欠如している背景には、F社が導入している役職登用制度(役職任期制)が形骸化しているために、役職が既得権化し、緊張感が欠如していること、そもそも管理職への登用が適材であるからではなく処遇の観点から行われている実態があることが浮き彫りとなった。そこで、役職登用制度の抜本的な見直しを図ることとした。

(2)役職任免制の設計

役職登用制度には、役職任期制のほか、役職任免制、役職定年制などのいくつかの仕組みあることから、それぞれについてメリット・デメリットをふまえ検討を行った。F社においては役職任免制がふさわしいとの結論を得るに至り、設計を行った。設計にあたっての検討事項は下記のとおり。

  1. 任期
  2. 適用範囲
  3. 任命対象者要件
  4. 任命権者
  5. 役職要件
  6. 役職と資格等級の分離
  7. 資格等級名称、役職名称、対外呼称
  8. 役職手当、など
(3)役職任免制運用規程の作成と制度導入支援

(2)の設計に基づく運用規程を作成したほか、制度導入に必要な資料、書式の作成を行った。

  1. 役職任免制度運用規程
  2. 社員説明資料の作成
  3. 役職任免時の辞令書(フォーマット)